情報処理安全確保支援士と同じような目的で、2025年度の中小企業診断士試験を受験しました。無事に最後の口述試験まで合格できましたので記録として残しておきます。
一次試験
7科目
7つが試験科目(マークシート)があり、科目別の合格や免除が用意されています。初めての受験で、免除できる他資格等もありませんのでしたので、すべての科目を受験しました。2025年5月から勉強を開始し、利用したのはTAC出版のスピードテキストと問題集、そして公式サイトが提供している過去問です。
- 経済学・経済政策
きちんと学んだことがない分野のため1からの勉強が必要だったこや、消去法で正解にたどり着けないであろう内容であったため、それなりに時間をかけました。それにも関わらず、試験当日はちょっと焦りました。どうにも頭にある知識と問題が噛み合わず、合格ラインである60点は早々に諦めて、足切りラインの40点を下回らないよう注力することに。初日の1科目目から予定外の事態です。 - 財務・会計
実務経験があるとはいえ、きちんと簿記を学んだことはなく、もちろん簿記3級すら有していません。スピードテキストと問題集で準備しましたが、これも当日は大変でした。どうも例年になく難しかったようで、私も時間が足りなくなり、さすがに少し冷静さを欠き悪循環に。これも途中から40点を確保する方向にせざるを得ませんでした。これで2科目連続で60点を大きく下回り、少し諦めの気持ちも。 - 企業経営論
どの内容もうっすら聞いたことがあり、でもきちんとは知らない、そんな科目でした。とはいえ、暗記中心の科目であったため、ある程度の時間をあけて繰り返しスピードテキストを読み込むことにしました。これが功を奏し、試験当日も手応えありの結果に。 - 運営管理
完全に初見の内容でしたが、これも暗記科目と判断しました。勉強方法は企業経営論と同じ、当日の手応えもほぼ同じでした。ここまでが初日でしたが、最悪の場合は足切りもあると悲観しつつ、足切りされていなければ2日目も戦えるかなと思いながら帰宅したのを覚えています。 - 経営法務
会社法は学んでいましたし、知的財産権も興味があったのである程度理解していて、という状況から始めました。法律の学習が好きなこともあり苦も無く覚えられて、過去問でも最も点数がとれていたところなのですが、当日は大失敗。後から見直すと何をやっているんだという間違いが多く、貯金を作ることができませんでした。 - 経営情報システム
専門分野ですのでテキストも問題集も購入せず、少しも勉強していません。単純に時間がなかったという理由もあるのですが、ここで貯金を作れなかったら潔く諦めようという気でいました。なお、仮に科目免除できたとしても、受験して貯金を作ることにしたと思います。 - 中小企業経営・中小企業政策
中小企業に関する統計データや政策といったことが問われるのですが、毎年変化するものが問われる科目のため、その年のテキストを信じて暗記するしかありません。なお、政策はただ覚えるしかありませんが、統計データについては全体の傾向や世の中の情勢を絡めて覚えることで正確性を高めることができます。得意不得意の差が大きな科目かもしれません。
結果
420点で合格のところ、428点というギリギリでの通過となりました。
過去問を解いた手応えからは460点前後ではないかと思っていましたが、やはり甘くありませんでした。過去に出題された問題がそのまま繰り返し出題されることはありませんし、同一分野であっても異なるテーマや角度から出題されますから、過去問は今後**出題されにくい**問題として利用できますが、本番における点数を担保してくれることはありません。
二次試験(筆記)
方針
マークミスがなければ一次試験を突破しているということが分かった段階で、本格的に二次試験に関する情報収集を行いました。4科目すべてが記述式ということは知っていましたが、情報収集の結果として以下のように準備することに決めました。
- ある程度の正解と解法が分かっている事例IVを優先する。
- 事例I, II, IIIについては過去問を解く。ただし、事例IVを一通り学んだ後に。
事例IV
代表的な種類の問題について解説と過去問があることや、非常に評判がよかったため2025年改訂版中小企業診断士2次試験事例IVの全知識&全ノウハウを購入しました。評判どおりの内容で、事例IVの対策としてはこれ一冊でいいと思います。問題の癖や解法の習得、特にNPVにおける注意事項やワナへの対応など、およそ1ヶ月は要したと思います。
事例I, II, III
平成30年からの過去問を毎日1問ずつ解くことにしました。試験時間である80分ではなく長くても60分で解くようにし、各予備校が出していた解答例や過去の受験者の再現答案と開示点数と見比べながら自分なりの評価を終えると、おおよそ2時間。平日に確保できる勉強時間としては最大限で、9月中旬ごろからはこればかりやっていました。
再現答案にあるキーワード詰め込みや体言止めの多用など、はじめのうちはこの資格試験特有とも思われる記述に戸惑いました。最後まで慣れることはできず、明らかに字数が不足するSWOT分析や3C分析などはその手法を踏襲しつつ、ある程度字数がある場合は自分が書きやすい文章を優先して解答することにしました。
直前には改めて事例IVの見直しを行い、当日を迎えることに。
当日
事例Iからすんなり解答することができ、事例IIIの課題2つに悩まされたものの、それ以外は大きな困難もなく事例IVを迎えます。大問1の経営分析は難なく解けましたが、大問2のセールスミックスで少しトラブルに。セールスミックスは、極端に言えばただの二次方程式の問題ですから、容易に解けるはずでした。ところがすぐに式が思いつかず、もう少し粘っても思いつかず、いったん諦めて大問3のNPVに進むことに。今振り返るとここで冷静に判断できたのがよかったなと思いますが、NPVの問題を全て解答して大問4の記述問題を解き、改めて大問3に。あまり時間が残っていなかったのですが、今度はすんなり式を用意することができ、(2)まで解けたところでタイムアップになりました。
結果
240点で合格のところ、269点での合格となりました。事例IIの点数が伸びませんでしたが、明瞭な文章を書けなかったという認識はありますので、それが大きな減点だったのかなと思います。
二次試験(口述)
行けば受かると言われていましたから、特筆すべきことは何もありません。なお、口述試験は2026年度から廃止されることが正式に発表されました。