2026年現在の情報処理安全確保支援士は、一度の登録により恒久的に名乗ることができる資格ではなく、3年毎に更新申請が必要になります。更新には指定された講習を受講することが義務付けられており、この講習を受けてみたいというのも資格取得の一つの理由でした。
日々実務を行いながら能動的またはある程度自動的に情報を得ようとする場合、やはりどうしても具体的な技術に関する情報に偏ってしまいます。すなわち、法律・政令・省令、国内外の規格、契約、判例およびそれらの動向については十分に把握できておらず、省庁が異なっていると網羅的に知ることも難しく、現状をどうにかしないと感じていました。
受講が義務付けられている講習
講習は大きく2つに分類されます。
- 1年に1回受講するオンライン講習
IPAが提供・指定する講習で、情報処理安全確保支援士ポータルからオンラインで申し込み、20,000円(非課税)の決済を行うとすぐに受講できるようになります。受講開始(1回目のクリック)から90日以内に完了しなければならず、最後にアンケートを提出することで修了証が発行されます。 - 3年に1回受講するIPAまたは民間事業者等が行う実践講習
IPAまたは民間業者が行うもので、3年の更新期間中にどちらか1つを受講する必要があります。民間業者による令和7年度の講習は経済産業省が提示しており、情報処理安全確保支援士でなくとも確認できます。これがそれなりに楽しそうなんですよね。IPAが提供する実践講習はこちらに書かれていますが、最低でも80,000円(非課税)となっています。
初年度のオンライン講習
昼休みを使って受講してみました。以下の6単元が用意されており、それぞれ最後に確認テスト(5問、択一または複数選択)が用意されています。これは何回でも受けることができ、100点を取ると継ぎの講習に進めるようになっていました。なお、1〜5単元までは70ページ程度のスライドなのですが、最後の法令に関する単元は120ページを超えており、さすがに一度読んだだけではさっぱり覚えられません。ただ、最後の確認テストだけ明らかに易しい。
- 知識
(1) 情報処理安全確保支援士に期待される役割と知識 - 技能
(1) 情報セキュリティマネジメント
(2) インシデント対応【組織編】
(3) インシデント対応【技術編】 - 倫理
(1) 倫理とコンプライアンス
(2) コンプライアンスを実現するための法令等
おおよそ1単元あたり45〜60分程度かかりますが、当初の期待どおり法令やガイドラインについてその内容や動向を知ることができたので個人的にはとても有意義ものでした。
今後の更新要件
2025年末に実務経験者に対する講習制度(案)に対する御意見の募集についてとして意見公募手続が行われました。一定の実務経験の要件を満たした者については実践講習を不要としてオンライン講習のみとするという案になっており、きっとそのように変更されるでしょう。